元教師がChatGPTで小テストを作ってみた|数学教師10年の正直な評価


本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。本記事はClaude・ChatGPTを活用して作成しています。内容は元教師としての実体験をもとに構成し、事実確認・校正を行っています。

小テストを作るのは、思いのほか手間がかかる仕事だ。

問題を選ぶ。難易度のバランスを考える。ひっかけの選択肢を考える。答えを確認する。レイアウトを整える。印刷する。

これを毎回やっていた。

元高校数学教師として10年間、定期テストや小テストを作り続けてきた。特に小テストは頻度が高い分、地味な手間が積み重なる。

「ChatGPTで小テストが作れる」という話を聞いて、実際に試してみた。数学教師の目線で、使えるのか正直に書く。


まずWordファイルで作ってみた

最初にこう頼んだ。

高校1年生の数学(因数分解)の小テストをWordファイルで作ってください。
条件:
・問題数:5問
・制限時間:10分
・難易度:基礎〜標準
・解答欄付き
・答えも別途出して

返ってきたWordファイルを開くと、こんな内容だった。

  • タイトル・学年・組・番・氏名欄あり
  • 因数分解5問(基礎から標準レベル)
  • 解答表と採点基準付き

問題の内容自体は悪くなかった。

x²+7x+12、x²-9、2x²+7x+3、x²-6xy+9y²、3x²-12x。難易度の流れも自然で、基礎から少しずつ難しくなる構成になっていた。

ただ、数式の表記が気になった

という形で出力されているが、Wordで印刷すると上付き文字になっていない場合がある。分数やルートが入った問題になると、さらに崩れるリスクがある。

元教師として正直に言うと、紙に印刷して配るなら、教科書会社が提供している問題データベースやプリント作成サービスの方が上だ。

数式の品質、レイアウトの完成度、問題の信頼性。どれも既存サービスの方が現時点では勝っている。


Microsoft Formsとの組み合わせなら話が変わる

「紙には向かない」という結論に達したところで、別の使い方を試してみた。

Microsoft Formsでデジタル小テストを作るという方向だ。

学校がMicrosoft環境であれば、Formsは既に使える状態のはずだ。採点の自動化、集計のしやすさを考えると、紙よりも便利な場面は多い。

今度はこう頼んだ。

高校1年生の数学(因数分解)のMicrosoft Forms用小テストを作ってください。
条件:
・問題数:5問
・難易度:基礎〜標準
・Microsoft Formsにそのまま貼り付けられる形式で出力する
・各問題の文章と、正解・不正解の選択肢(4択)をセットで出して

返ってきたのは、フォームタイトル・説明文・各問題の文章・4択の選択肢・正解のセットだった。

あとはこれをFormsにコピーして貼り付け、正解にチェックを入れるだけだ。

作業時間は数分で済んだ。


元数学教師が選択肢をチェックした

ここが肝心なところだ。

4択の選択肢は、ただランダムに作ればいいわけではない。**「生徒がよくやるミスから導かれる答え」**でなければ、ひっかけとして機能しない。

ChatGPTが出した選択肢を一問ずつ確認した。

  • 1問目の (x+2)(x+6):積は12で合うが、和が8になる間違い。よくあるミスだ。
  • 2問目の (x-3)²:差の平方と完全平方式を混同するミス。現場でもよく見た。
  • 4問目の (x-3)(x-y):係数を外す処理を間違えたパターン。悪くない選択肢だ。

ほとんどの選択肢は及第点だった。

ただ、3問目だけ気になった。

選択肢のひとつに (x+1)(x+6) があったが、展開すると x²+7x+6 になる。元の式は 2x²+7x+3 なので、係数からして合わない。

数学を少し知っている生徒なら「これは違う」とすぐわかる選択肢だ。ひっかけとして機能しない。

AIが出した選択肢をそのまま使うのは危険だ。 必ず教師がチェックする必要がある。


使える場面と使えない場面

試してわかったことをまとめる。

AIが得意なこと

  • 問題文の生成(難易度・バランスを指定すれば概ねいい問題が出る)
  • Microsoft Formsに貼り付けやすい形式での出力
  • 短時間でのたたき台作成

人間がチェックすべきこと

  • 数式を含む印刷物のレイアウト(紙プリント用途には現状向かない)
  • ひっかけ選択肢の品質(「数学的に不自然な選択肢」が混じることがある)
  • 問題の難易度が本当に適切かの最終判断

まとめ|AIは「小テストの下書き係」でいい

ChatGPTで小テストを作ることはできる。

ただし、完成品として使えるかどうかは用途による。

紙に印刷して配るプリントとしては、現時点では教科書会社のサービスの方が上だ。数式の品質や見た目の完成度が違う。

一方、Microsoft Formsでのデジタル小テストなら、AIとの相性がいい。 問題文と選択肢のたたき台を出してもらい、教師がチェックして修正する。この流れであれば、作業時間をかなり短縮できる。

選択肢は必ずチェックすること。特に数学は「数学的に正しいかどうか」まで確認が必要だ。

AIは小テスト作成の「全部」をやってくれるわけではない。でも「最初の手間」を大幅に減らしてくれる。それだけでも、現場では十分価値がある。

ChatGPTをもっと教育現場で使いこなしたい先生には、こちらの書籍も参考になる。